読書

晴れた空にくじら(2) 戦空の魔女

1巻よりも戦闘シーンは格段に良くなってます。やはり無線があると俄然盛り上がりますね。これなら1巻から使ってればと思いましたが、実戦で無線が使用されたのは日露戦争からなんで、正式に徴用された2巻からってことなんでしょうか。 ボーイミーツガール分…

晴れた空にくじら 浮船乗りと少女

「飛行機なラノベ - REVの雑記::Group::Lightnovel」 で未読だった本作をチョイス。 サブタイに浮船とある通り、空に浮いてはいますが、戦場は平面的ですし、実質海戦ですねぇ。速度エネルギーと位置エネルギーを変換しながら優位を取り合うような戦闘を期待…

戦闘城塞マスラヲ Vol.5 川村ヒデオの帰還

素晴らしい。打ち切りも多いライトノベルのなか、最後まで書ききり、かつ心地よい読了感を与えてくれる作品はそうは多くない。各巻それぞれも面白かったが、ここまで綺麗にシリーズをまとめられるとは正直思っていなかった。 「おりがみ」のときは強引な展開…

ミスマルカ興国物語(3)

いやー、1巻の路線に戻ってくれて良かった。攻撃力0のくせに人間不信なマヒロ王子が、いかに策謀を巡らして敵を叩きのめすのかがこのシリーズの醍醐味だと思っているので。2巻のように運と他人を頼ってしまっては台無しですから。ある種似たもの同士のジェス…

2008年9月に読んだ本

読書メーターによるまとめ 9/15からつけはじめたので、冊数は少なめだけど、大体1日1冊のペースで読んでる。けどそれでも積み上がっていくんだよな。2008年9月の読書メーター 読んだ本の数:19冊 読んだページ数:3805ページ■ゼロの使い魔 15 (15) (MF文庫 J…

ぱんほー!

色々ネタバレしてますが、ミリオタ以外にはきっと分からない話だと思うんで、まあいいか。 何分1巻なのでキャラ紹介と伏線を張ったところで終了。うーんロリ車長以外は色々精神的に来ちゃってるので、美少女に囲まれてる割にはハーレム系ラブコメは難しそう…

ぶよぶよカルテット

みかづき紅月は「サムライガール」シリーズは面白かったんですが、「サムライエイジ」がかなり微妙だったんでどうしようかと思いつつも、音楽演奏モノだということで結局購入。予想よりも結構楽しめました。淡い恋愛模様は勿論楽しめましたが、ヒロインたち…

桜田家のヒミツ お父さんは下っぱ戦闘員

帯に賛否両論とありますが、ほんとよく出版したなという作品。戦隊モノのパロディ、ホームドラマ、お子様同士の淡い恋愛、夫婦愛、家族愛、お母さんの乙女っぷりと見所も多く大変楽しめたんですが、ネタは正直30禁クラスじゃないでしょうか。中高生に果たし…

カンピオーネ! 神はまつろわず

相変わらずスーパーダッシュ文庫はこういう斜め上に外した感じのを出してきますね。中ボスとのイベント、バトルのみを抜き出したようなストーリー。なのでメインヒロインとは既に知り合った状態ですし、いくつかの必殺技も習得済み。作中で普通に「この前の…

天使の飼い方・しつけ方 今日から始める実用イデルトレーニング

作品全体に漂うまったりとした空気、ハイテンションなキャラの空回り、ちょっとしんみりさせるシリアスさ、まさに淺沼作品の真髄といったところでしょうか。この絶妙な配分、非常に癒されます。 短編集の形でしたが、3巻で提示されたイデルの寿命の解決に向…

バカとテストと召喚獣(4)

まいじゃーさんとこの投票もあるんで早めに消化。相変わらず試召戦争のシステムは読んでてさっぱり分からないんですが、分からないなりにも面白いんであんまり考えないことに。 帯に「ペッタンコ」とあったんで美波が出ずっぱりかと思いきや、最初だけであと…

藤堂家はカミガカリ(2)

表紙が十二単を着た少女が長物*1とはGJ過ぎる!ピンポイントで好みを突かれたので、久しぶりに表紙買い。 1巻のときは大賞より面白いが表紙の幼女は主役じゃないと聞いて回避してたんですが、この際にまとめて読了。 1巻はキャラ紹介と背景世界の説明で、…

死神のキョウ

お朱門ちゃんに比べるとそつなくまとまっているのは好感が持てます。でもやっぱりページ制限に引っかかってるのはちょっと。 この人のシナリオのゲームをプレイしたことがないんで何とも言えませんが、エロゲ臭さが強いというか、テンプレぽい感じ? 読みや…

ある夏のお見合いと、あるいは空を泳ぐアネモイと。

いつもより若干軽めのお朱門ちゃんでした。 空気を読まない、数瞬遅れて反応するアネモイと、他人の言葉に対して真面目に反応しようとするいちこの掛け合いも楽しかったですし、中盤からラストへ向けての、まさに北風ではなく太陽によって一枚一枚服を脱いで…

ドラモンド家の花嫁(1)

「天高く、雲は流れ」を途中で切ってから冴木忍作品には手を出していなかったんですが、たまたま平積みになっていたので購入。 いやー、全然変わってません。相変わらず主人公が不幸ですし、不死(但し35才まで)の特殊能力まで持ってますし。話の雰囲気は「…

学園カゲキ!(3)

3巻の主人公はクールな仮面をかぶった熱い親友、加賀雅也が主人公。1巻の頃の面白さが戻ってきました。正直2巻は楽しめなかったんですが、やっぱり会澤拓海との臆面もなく互いに親友だろと言い合える関係はグッと来るものがあります。 残念だなと思ったのは…

葉桜が来た夏

異星人の女の子とのボーイ・ミーツ・ガールなストーリー。1冊でまとまっているのはいいものの、ちょっと内容が盛り込み過ぎてて、キャラの背景とかが過去話という形で終わってしまっているのが残念。ヒロインが主人公に惚れたあたりも描写が弱いし、伯母さん…

θ−11番ホームの妖精

東京駅11番ホームとはまたマニアックなと思ったら一発ネタでしたか。設定にあまり惹かれるところはなかったかな。なんか色々小難しく書いてある設定が話の面白さに繋がっていないのは残念です。現代の固有名詞を使ってるのも、技術的・歴史的に現代と繋がっ…

Kaguya 〜月のウサギの銀の箱舟〜

銀髪少女(というか幼女にしか見えないんですが)の表紙第2弾。サブタイトルからまたスペオペだったらどうしようかと思ってましたが、良くも悪くも最近の売れ筋テンプレート通り。新シリーズとして、方向の転換を図ったのはきっと正解だと思います。内容はと…

C<sup>3</sup>(3)

とりあえず表紙。同じ月に一つのレーベルで銀髪幼女の表紙が2冊ってのはどうよ?おまけにパンツがちょうど帯に隠れてるってのはなんてトラップだ、どうみてもはいてないです。 いつものようにちょっとグロく、そこそこエロいシリーズ第3巻。今回はフィアと黒…

とらドラ(7)

べったべたの少女漫画的なストーリー。だがそれがイイ。 前巻から続く大河側のストーリーは満点を上げたいくらいなんだけど、今回メインの竜児側の展開はちょっといまいちかなぁ。ちょうど「わたしたちの田村くん」みたいな感じなんで、アレが好きな人は楽し…

とある飛空士への追憶

なんか色んなところで絶賛されているみたいだけど、個人的にはそれほどでもないかなと。まぁガガガ文庫で最高の一冊というのには賛同。 主人公2人の身分違いの恋は結構よかったけど、空戦やら飛行機に関しては、野暮ながら突っ込みながら読んでたし。とりあ…

ゆらゆらと揺れる海の彼方(9)

ちょっと失礼な言い方になってしまうけど、ちゃんと政治劇も書けるじゃん。正直、第1部のローデウェイクの面々は居酒屋の政治談議レベルで言いたいこといってるだけという感じだったけど、9巻は実に濃かった。騙し合い、軍事力、プライド、虚々実々な様々な…

ほうかご百物語

第14回電撃小説大賞受賞作。実に手堅いなという印象。あまり余計な寄り道をせずに、一所懸命な主人公とどこまでも可愛らしいヒロインの2人の物語に仕上がっているのは、邪気眼的な主人公に飽いている身としては実によかった。主人公とヒロインとが協力(とい…

征服娘。

大正野球娘。も未読でしたし、タイトルと表紙を見て正直微妙だなと思いつつ、帯の宣伝文句を信じて購入したら大当たり。 十人委員会に連なる名家の13才のお嬢様が国家掌握を目指すストーリー。いや、初っ端から支配には暴力こそが必要と、真っ先に警察長官を…

タザリア王国物語(3) 炎虐の皇女

リネア様最高!!! そして驚くべきことに3巻にはなんと口絵と挿絵(というか扉絵)が付いています(w 一部の書店ではPOPも付けられたりと盛り上がった2巻から既に一年以上、作者ブログ以外に音沙汰なく、本当にでるの?と疑ってみたり、新刊予定に載れば今度…

たま◇なま 生きている、理由

てっきりこのシリーズは透と由宇の互いの成長物語だと思ってたら、どうも今巻ではヒロイン役は愛華に。 今回のサブタイトルである「生きている理由」を「対策室」に依存している愛華に対し、透が少しでも他の理由を与えてやろう、というようにちょっと従来路…

乙女はお姉さまに恋してる 櫻の園のエトワール

半公式だったとはいえ、一応同人誌の文庫化ってこと? おとボクのシナリオ担当だった嵩夜あや自身が2005年に個人サークル「八王子パルサー」から出したSSを加筆修正した完全版。プロローグと年末〜2年次のイベント、全体的なボリュームアップ、のり太のイラ…

ヒトカケラ

自分にとってはナイーブ過ぎてちょっとという感じ。不思議キャラやらセカイ系は嫌いではないし、文章が下手とかいうわけでもない。重そうなテーマ(といっても思春期の悩みとしてはよくあることだが)の割りに読後の印象が軽すぎるのが気に入らない。誰にでも…

アストロノト!

うん、よかった。第3回新人賞作品はまだ読み終わっていない「ヒトカケラ」以外は全て読んだが、コレが優秀賞だったのは分かる気がする。ロケット+パイオニアものとして激しくツボに入っているので、色眼鏡で見ているのかもしれないが同じ優秀賞だった「ギャ…