たま◇なま 生きている、理由

てっきりこのシリーズは透と由宇の互いの成長物語だと思ってたら、どうも今巻ではヒロイン役は愛華に。
今回のサブタイトルである「生きている理由」を「対策室」に依存している愛華に対し、透が少しでも他の理由を与えてやろう、というようにちょっと従来路線からはちょっと構成が変わっています。
そのせいで由宇の出番が少ない訳ではなく、それぞれのシーンでメインとなっているにも関わらず、透との直接的なからみが減った分、サブヒロイン的なポジションになってしまっているのは残念。
その分由宇は灯璃達と触れ合うことで、透との生活では得られなかった部分が成長しているようですし、感情表現もずいぶん豊かになっているようなので、今後の絡みの幅が拡がっているのは期待で競うではあるんですが。
ラストに登場した「欠片同盟」の「蒼」の人は透と由宇の前に立ちはだかるのか、それとも「白い人」を倒すために共闘するのか、いずれにしてもこれからの展開が楽しみです。

たま◇なま 生きている、理由(わけ) (HJ文庫 ふ 3-1-3)

たま◇なま 生きている、理由(わけ) (HJ文庫 ふ 3-1-3)