とある飛空士への追憶
なんか色んなところで絶賛されているみたいだけど、個人的にはそれほどでもないかなと。まぁガガガ文庫で最高の一冊というのには賛同。
主人公2人の身分違いの恋は結構よかったけど、空戦やら飛行機に関しては、野暮ながら突っ込みながら読んでたし。とりあえず下駄ばきに突っ込み速度で負ける戦闘機って何だとか、逃げきることしかできないなら当たらない旋回機銃は下ろして速度と航続距離をかせぐだろうとか。空戦シーンがスゴイという人は「大空のサムライ」とか読んでみたらいいと思う。ラストの空戦なんか坂井三郎がガダルカナルで負傷したシーンを思い出したし。下駄ばきを主役にするんなら第二次大戦前の水上機全盛期あたりの設定の方が矛盾がなかったかなぁ。
真電は航続距離が長く、防御不足、主翼の強度不足の戦闘機ってことで零戦、サンタ・クルスは高速化ギミック付きってことで紫雲(+彩雲?)がモデルなんだろうか?
関連:「飛行機なラノベ」を集めてみた(平和の温故知新)
大体リスト化されているっぽいが、塩の街が漏れてるかな。ハードカバー版はどうか知らないけど、文庫版のラストは空自所属の主人公がトムキャットで爆撃するという割とむちゃな感じ。
空戦シーンが好きなライトノベルは「シルフィ・ナイト」かな。デファイアントのあわれっぷりが沁みいってくる。翻訳ものであそこまでデファイアントの空戦シーンを描いたモノってあったっけか?
- 作者: 犬村小六,森沢晴行
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 2008/02/20
- メディア: 文庫
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