ミスマルカ興国物語(3)

いやー、1巻の路線に戻ってくれて良かった。攻撃力0のくせに人間不信なマヒロ王子が、いかに策謀を巡らして敵を叩きのめすのかがこのシリーズの醍醐味だと思っているので。2巻のように運と他人を頼ってしまっては台無しですから。ある種似たもの同士のジェスは、マヒロがエーデルワイスでさえも頼りにしていないことに気づきましたが、パリエルは未だ理想を追ってるんですよね。いつかマヒロが心を入れ替える日が来るんでしょうか。
まあとりあえず、マヒロには今後も戦闘シーン以外のおいしいところは全部持ってく感じで活躍して欲しいところです。裏で動くとはいっても「お･り･が･み」の鈴蘭のように完全に裏に隠れてしまうと、あの口先三寸ないい加減な掛け合いが楽しめませんから。

ミスマルカ興国物語 III (角川スニーカー文庫)