ぱんほー!

色々ネタバレしてますが、ミリオタ以外にはきっと分からない話だと思うんで、まあいいか。
何分1巻なのでキャラ紹介と伏線を張ったところで終了。うーんロリ車長以外は色々精神的に来ちゃってるので、美少女に囲まれてる割にはハーレム系ラブコメは難しそう。車長のツンデレっぷりに期待。
「PANZER FRONT」をやりながら書いたらしいが、戦闘シーンはまさにそんな感じ。歩兵の一兵卒も出てこないのでリアルな戦車戦は期待出来なそうなのは残念。
でも挿絵が全般的に微妙。ちょっと幼児すぎるというのと、最後の写真ぐらいはせめて背景を書き込んで欲しかったところ。一応カメラマンの卵が撮ったという設定なんだからもう少し迫力が欲しかった。
主人公たちが乗るのがヘッツァーというのはなかなかいいチョイスかな。T-34辺りなら打ち勝てそうなくらいで、最強ではないし。主人公がわざわざ左側のペリスコープを覗いている辺り、作者は右側の死角を考慮してそう。今後の展開のキーポイントとなるのかも。
ただ戦車1台で単独行動とか無茶しすぎなんで、全員特殊能力持ちなのはしょうがないとはいえ、敵戦車の砲口にピンホールショットはやりすぎ。初っぱなから敵戦車の装甲の厚さを無意味にしてしまって、今後の闘いが盛り上がるのか非常に不安。
複数の砲を装備した戦車というんでマウス辺りを期待したんだけれど、またT-35か。ライトノベルで美少女戦車モノといえば、伊吹秀明の猫耳戦車隊シリーズがあるけど、やはり1巻のボスキャラがT-35だった。あちらの使い方の方が上手かった気がする。まぁ伊吹秀明はさんざん仮想戦記を書いてたというのが大きいんだろうけど。

タイトルは「パンツァー・フォア」*1からの造語とのことだけど、ガンホーのもじり?作中で「ぱんほー、ぱんほー」連呼されたらちょっと嫌すぎる。

ぱんほー! (HJ文庫)

ぱんほー! (HJ文庫)

*1:日本では「パンツァー・フォー」の言い方の方が一般的だと思うんだけど