カンピオーネ! 神はまつろわず
相変わらずスーパーダッシュ文庫はこういう斜め上に外した感じのを出してきますね。中ボスとのイベント、バトルのみを抜き出したようなストーリー。なのでメインヒロインとは既に知り合った状態ですし、いくつかの必殺技も習得済み。作中で普通に「この前の」とか振られるんでコレが1巻じゃないと勘違いする人がいること間違いなし。
どのキャラもしっかりとたっていたので基本ラブコメな日常シーンは結構楽しめましたが、バトルは言霊中心(というか、相手の神格をおとしめる言葉を剣に乗せて攻撃する)なんで、薀蓄ばかりとなり爽快感は無かったのは残念。
アテネはギリシャ神話ではなく、本来都市国家守護の大地母神系の土着神であることは知ってましたが、北アフリカの神までさかのぼってまぜるのはちょっと習合させすぎでしょう。その割には日本で割と有名なパラス*1とか出てこなかったり。この調子では世界の神は大地母神と天空神の二人ぐらいしかいなくなってしまうんじゃ。
コレは元々1冊読み切りだと思いますが、売れれば0巻とかを出すつもりなのでしょうか?ただイラストがシコルスキーの作品ってなんか続かない気が。
カンピオーネ! 神はまつろわず (カンピオーネ! シリーズ) (集英社スーパーダッシュ文庫)
- 作者: 丈月城,シコルスキー
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 2008/05/23
- メディア: 文庫
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