ほうかご百物語
第14回電撃小説大賞受賞作。実に手堅いなという印象。あまり余計な寄り道をせずに、一所懸命な主人公とどこまでも可愛らしいヒロインの2人の物語に仕上がっているのは、邪気眼的な主人公に飽いている身としては実によかった。主人公とヒロインとが協力(といっても結局はイタチさんの能力頼みだが)して妖怪を追い払うのはいいのだけれど、どうしてその妖怪が現れたのかといった、話に引き込む部分が弱いと感じた。話を一篇削ってでも導入部分に力を入れてほしかったところ。
- 作者: 峰守ひろかず,京極しん
- 出版社/メーカー: メディアワークス
- 発売日: 2008/02/10
- メディア: 文庫
- クリック: 66回
- この商品を含むブログ (112件) を見る