ある夏のお見合いと、あるいは空を泳ぐアネモイと。

いつもより若干軽めのお朱門ちゃんでした。
空気を読まない、数瞬遅れて反応するアネモイと、他人の言葉に対して真面目に反応しようとするいちこの掛け合いも楽しかったですし、中盤からラストへ向けての、まさに北風ではなく太陽によって一枚一枚服を脱いでいくがごとく、順々に思い出す様は、とても美しかったです。
ただ、ページ制限のせいか、話の細かいところ(陛下とか襲いかかってきた謎の少女とか)が端折られていたり、一部のシーンが勿体ないことになってたりしていたのが残念です。

あと「お前の作品はいつもいつもタイトルから内容が想像つかねぇんだよ」とか、「そんな事よりも相変わらずタイトルなげーよ!」とか「つかなんで“、”とか“。”にこだわってんだよ!」とかお思いの方も、よろしければご覧下さい。

魔女たちの囁き 『ある夏のお見合いと、あるいは空を泳ぐアネモイと。』紹介ページ

そういえば、「めぐり、ひとひら。」「いつか、届く、あの空に。」と、”、”が入っているとは思ってましたが、”。”も必ず入っていたのは気づいてませんでした。

丁度「めぐり、ひとひら。」のサウンドトラックがiPodに入ってたのでちょっと田舎の神様モノだし合うかなと聞きながら読んでたら、雰囲気ばっちりでした(四季ヶ紫町〜恵みの夢〜ひとりぼっちの欠片〜聖たちの和毛〜めぐりゆく輪)。もちろんいちこはCV:青山ゆかりで。
それにしてもお朱門ちゃんで犬と言われたら、真っ先に「黒と黒と黒の祭壇」のユーディットEDが……

ある夏のお見合いと、あるいは空を泳ぐアネモイと。 (一迅社文庫)

ある夏のお見合いと、あるいは空を泳ぐアネモイと。 (一迅社文庫)