待ってて、藤森くん!

待ってて、藤森くん!
著:壱乗寺かるた/イラスト:カントク
発行:富士見ミステリー文庫富士見書房
ISBN:4829163585
評価:★★☆


藤森里見は待っていた。
 十年前、再会を誓った初恋の少女を、約束の日、約束の場所で、ただひたすら。
 しかし少女は現れず、待ちぼうけをくらった里見は肺炎をこじらせ一ヶ月遅れで高校に入学することに。
 男女比率1:9、絶大な権力を有する生徒会が存在する、私立弥生高等学校。元気で世話焼きな幼なじみの吉野と共に、生徒会主導の朝礼に臨んだ里見は、<三月の姫君>と呼ばれる生徒会長の指先に、十年前のさよならの時、少女に渡したオモチャの指輪を見つける。
「見つけた−!」
<三月の姫君>が初恋の少女と確信した里見は、制止する吉野を振り切り生徒会長に駆け寄るが、生徒会執行部<三人官女>の手によりあえなく阻止されてしまう。呆然とする里見に知らされる、弥生坂高等学校の不可思議な制度−。「里見君は、『弥生坂下克上』を知ってるかい?」
 学園メモリアルラブコメディ登場!

イラスト買い。多分失敗、続巻次第かも。
登場人物は主人公、幼なじみ、クラス委員長、生徒会副会長、生徒会書記局の役員、以上。あらすじを信用しないように。生徒会長、三人官女は端役でしかありません。そのせいで、タイトルの「待ってて」が全然意味不明な状態のまま今巻は終了。おまけにコメディ部分はほとんどないです。幼なじみに尻にしかれて、なんとなくバトル、そんな感じ。それにしても一応ミステリーなので(w)黒幕は必須なのか…。出てきた瞬間に分かってしまいますが。
里見に吉野って苗字として読めてしまうところがどうにも違和感が。
まぁ、シリーズ化するつもりなんでしょうが、だったら潔くタイトルに1巻とすべきでしょう。