<a class="okeyword" href="g:book:keyword:ライトノベル">ライトノベル</a>の萌えは弱い

好きなら、言っちゃえ!! 告白しちゃえ!!
間違いなくライトノベルはゲームに比べて萌えは弱いですね。萌え系ライトノベルは現状、恋愛主体のエロゲ(ギャルゲにあらず)の劣化コピーとしか見えません。
原因は間違いなくビジュアル分の不足*1ライトノベルにおけるイラストの重要性を挙げる人は多いですが、自分は少なくとも現状の10倍ぐらいの枚数のイラストが必要だと思っています*2
キャラ萌えをデータベース的消費で捉えると、(外見的or行動的)記号の組み合わせによるキャラクタの確立と、心情描写から成り立っているのかな。恋愛モノなんかだと自然と心情描写が多くなり*3、不足しているということはないのですが、一方キャラクタの描写が圧倒的に足りていない。元々ライトノベルって、お約束*4に乗っかって状況描写とかあまりしない(上手くない?)モノが多いと感じてます。特にメガネっ娘なんか外見的特長はまずきちんと表現しきれていないですね。そのため描きやすい(行動的特徴+内面描写)というとこから最近流行(だった)ツンデレなんかは最も適した属性といえるのではないでしょうか?
ライトノベルが総じてシチュエーション的なのは、続巻の出版が保障されていないからでしょうか?またストーリーを水増しするためにも無用なシチュエーションが挟まれることも多々ありますが。ストーリーテリングが上手いと思えたのは「イリヤの空、UFOの夏」ぐらいでしょうか。単行本でまとめて読んだとき、全てのシチュエーションに意味があったと気づかされたのは、ライトノベルとしては奇跡と言っていいのかな(けど普通1冊程度の長編であれば当たり前のことではあるんですが)。竹宮ゆゆ子なんかはシチュエーションテラーとしてはずば抜けていると思うんですが、そのシチュエーションから描かれるストーリーは平々凡々なモノとしてしか感じられなくて、いまいち絶賛できなかったりします。
ゲームであれば、通常ゴールが既に決まっているわけで、そこへ向かってのシチュエーションの配置ははるかに容易であり、より効果的に配置することも可能であろうということです*5

結局、ライトノベルでは、描写が貧弱であるということと、場当たり的なシチュエーションが多いせいで、キャラ萌え的な部分が弱くなっているのではないかと。

余談ですが、以前のべるのぶろぐで記事になってた「ゴスロリ生徒会」を読みましたが、残念ながらやはり外見的描写が足りてない(二次ドリにそんなことを求めるのが間違っているのは重々承知ですが)。ゴスロリなんてまさに外見的特長を文章のみで描くのは難しそうです。せめてあと5枚もイラストがあればと。

*1:声という要素もありますが、こちらは当たり外れが大きいので

*2:多分児童書の挿絵の枚数に負けてます

*3:心情描写が少ないのは戦記モノとか。こちらはライトノベルにはほとんどない

*4:最近だと現代異能とか

*5:時々予算や制作期間の不足によりばっさりと抜けていることもありますが