あー、何か色々と突っ込みたい

「ai sp@ce」関連
デジタルな女の子への思い入れはいかにして発生するのか? そして美少女ゲーム市場を巡る攻防(まー!)
本文とかはまぁそうかなで流し読みしたけど、補足2はちょっと違うんじゃないかなと。

ノベルゲーム市場がレッドオーシャンになるにつれて、エロゲ業界大手は脱ノベルゲーム化の動きを強めます。とりわけアクアプラスは、『うたわれるもの』『Tears to Tiara』のようなSRPGを手がけ、さらに『君が呼ぶ、メギドの丘で』では3DRPGに初挑戦。

リーフはホワルバの直後にもう、こみパ、まじアンと育成系SLGですが脱ノベルゲーを目指してましたし、そもそもDR2ナイト雀鬼Filsnownとかノベル以外のゲームを志向してたメーカーです。レッドオーシャンだからとかいうより、高橋・水無月の現場からの引退の方が開発の方向性を左右したんではないでしょうか?

またサーカスやKeyも、オンラインゲームや3D化への意欲は持っているようで、『オンライン初音島』というSNSを運営したり、『飛天オンライン』に『CLANNAD』のキャラを提供したり、商売の幅を広げる試みを続けていました。

サーカスはオンライン化の意欲どころか、元記事をどう読んでもこの企画の主体はサーカスです。そもそもエロゲのオンライン化は団長がかなり前に標榜してたはずですし。「ai sp@ce」はなぜか(w)CLANNAD渚のSSだったせいで各所での反響が大きかったと思われますが、これがD.C.オンラインだったらエロゲーマーならみんなすんなりと納得してたんじゃないでしょうか?

Keyのオンラインゲームや3D化への意欲なんてのはメーカーの脳内妄想レベルでしょう。プログラム的な技術力は皆無なブランドなんで、他人のシステムにキャラを貸し出すのがせいぜい。1発毎の売り上げはデカイですがコンスタントに作品を出せないのがこのブランドの弱点。作品が出せない間はキャラクタービジネスに徹しています。大体「飛天オンライン」はゲームとしてではなくTBSアニメとしてのタイアップですし。だーまえのライター引退をきっかけとして脱ノベルゲーを目指すのかも知れませんが、Rewriteの発表を見る限りとりあえずノベルゲーで食べていくようです。

この10年間、コンシューマー業界はエロゲー業界に押されまくって、萌え市場の大半を明け渡していました。

メーカーがコンシューマーだけでやっていけるだけの市場の規模がなかったと思ってたんですが。インチャネやアルケミスト、プリンセスソフトは自社開発しないことで成り立ってたんでは?エロゲメーカーとしてはPC版で開発費は回収済みなので、それなりの版権料で自社製品の宣伝のためにコンシューマー化してたと聞いた気が。自社ブランドでやってるアクアプラスや8月は本気なんでしょうが。

ライトな萌え市場が『アイマス』のような3D美少女ゲームで占められてしまったら、エロゲー大手はライトな萌え市場でのシェアを大きく落とすでしょう。エロゲー業界が束になってかかっても、ナムコ1社の技術力には太刀打ちできないと思います。

バンナムが編み出したのは3D萌えよりもDLCという錬金術。技術力うんぬんというより、アイマスのようにドカンと開発費をかけて後からじっくり回収してくなんて手法を採られれば、エロゲメーカーの弱小資本ではひっくり返っても真似できないという点で、駆逐されるのは目に見えているでしょう。