男性向け<a class="okeyword" href="g:book:keyword:ライトノベル">ライトノベル</a>の<a class="okeyword" href="g:book:keyword:歴史小説">歴史小説</a>って売れないんじゃないかな
男性向けライトノベルの歴史小説ってあんまりないね(StarChartLog)
昔のスニーカー文庫には『偽書信長伝』という歴史パロディや、『静―幻夢義経記』という義経ものがありました。
StarChartLog - 男性向けライトノベルの歴史小説ってあんまりないね
「偽書信長伝」は歴史パロディというよりコンプティーク誌上の「信長の野望 武将風雲録」のリプレイのノベライズという位置づけだと思います。戦国モノというより当時リプレイに登場していた各ライターのキャラの人気に乗っかったというところでしょうか。この設定を元に「戦国秋葉原信長伝」というゲームも製作されています。
誌上リプレイと小説の発売というのは「ロードス島戦記」然り、「クリスタニア」然りとコンプティークの常套手段でした。
分裂以前の名物コーナーのひとつ、三国志や信長の野望などのSLGリプレイは、秋葉原助手や御茶ノ水教授、ドクター四谷、九段南、イボンヌ木村など複数のライターが参加したことになっているが、榊涼介がすべて書いていた。イボンヌ木村(もしくはイヌボン木村)は実在のライター(後の中村うさぎ)であるが、実際にはゲームには参加しておらず、そのキャラクター性のみが使われたものである。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B3%E3%83%B3%E3%83%97%E3%83%86%E3%82%A3%E3%83%BC%E3%82%AF
Wikipediaによれば、そのリプレイも榊涼介によるものらしいですけども。
戦国ものなんかは男性向けライトノベルレーベルから出てもいいと思うんですが、戦国ものを好むような人はライトノベルではない歴史小説や架空戦記を読んでしまうんでしょうか。
StarChartLog - 男性向けライトノベルの歴史小説ってあんまりないね
いや、そんなことはなく、単純に需要がないだけだと思います。
新書サイズの歴史小説や架空戦記は作家が食べていけないくらいに売れてません。
90年代の架空戦記バブルの頃には専門レーベルに押されて手を出せず、バブルがはじけた後は手を出す必要もなくってな感じで。特にライトノベルのメインターゲットである中高生にとってはあまり興味のない分野といえるかもしれません。少年マンガ(特に週刊誌)をみてもそういう作品はほとんどなく、青年誌に多少見られるというところなので。
あと、C☆NOVELS以外には分かる担当・編集がいないっていうのも大きいかもしれません。
仮想戦記からライトノベルへの移籍では中里融司や伊吹秀明らがいますが、いずれもSFやファンタジー作品のみで、仮想戦記的なモノは書いていない(書かせてもらえない)です。
実際のところ、そういう需要はゲーム方面に流れているんじゃないかなとも思います。
手元の本を見ましたが、歴史ものといえるのは「陰陽の京」ぐらい?
その他に作品内で年代を言及しているのは
- GOSICK-ゴシック-/第一次大戦後
- カーリー/第二次大戦直前〜
読んでませんがバッカーノも?いずれも近代。
検索してたらSD文庫で「影の新撰組・紫苑」なんてのもあったらしい。もちろん幕末モノ。
中華モノは色々あったと思いますが、読んでないので不明。
中世を舞台とする作品は基本的にファンタジー設定
これぐらいしか思いつきません。
こんな状況なんで今後も出ないでしょう、と言いたいところですが、エロゲ方面で「戦国ランス」や「恋姫無双」が受けたりしたんで、もしかしたら挑戦する編集が現れるかも…。