護くんに女神の祝福を!8

護くんに女神の祝福を! 8
著:岩田洋季/イラスト:佐藤利幸
発行:電撃文庫メディアワークス
ISBN:4840234469
評価:★★★


南の島に来ている吉村護です。もちろん生徒会の親睦旅行なので、絢子さんと二人っきりで砂浜を追いかけっこして楽しんだりはマズイのですが……。それでも密かにある計画を立てています。おれは、永遠に結ばれるという虹の岬−。
 でも、晴れ渡った素晴らしい青空、碧く美しい珊瑚礁の海。その景色を見るだけで心が躍らされます。何より絢子さんの水着姿も楽しみですし−って、え〜、エメレンツィア、その水着はさすがにやりすぎなのでは……。え、一緒にバナナボートに?うわ、え、エメレンツィア、み、み、水着が−!!
 アメリカから遊びに来ている女の子、マリィちゃんも加わり、南の島で繰り広げられる激ピュア・ラブコメ第8弾!

なんかエメレンツィアが竜照に引きずられてストーリーに絡みにくくなってしまって。美月×希美子はいい感じに動きそうですが、由良理も浮いているし。本来周藤摩耶の退場に対しての新入生の追加だったであろうに、明日香までいるもんだから人大杉。ということで前半は描写が散漫気味に。
今巻は前編とのことなので、後半に関しては何とも言えないんですが、いよいよクライマックスへ向けてのの伏線が張られつつある感じ。銀のマリアがらみということで希美子の眼帯の秘密も明かされそうですし。
シリーズとしては絢子の卒業で終了でしょうから、残り半年ちょっと。未消化のイベントとしては現状では鷹栖正樹と護との再会がある程度。銀のマリアに護のビアトリクス制御の資質を認めてもらって、絢子のパートナーとしてあらゆる面で認められて大団円という感じかな。
アニメ化するようですが、エメレンツィアがでるかどうか。出すんなら中盤のイベントを飛ばし気味にヨハンのエピソードまでやらないと消化不良気味ですし、出さないなら3巻ぐらいまでを丁寧に描くんでしょうかね。終わりは何処で切っても「そして二人は幸せに暮らしましたとさ」でどうにでもなりそうですが。