伊佐と雪 〜たましいのゆくところ〜
このシリーズの主人公の袴田はよく考えてみると役立たずなんだよな。無能力者というわけではなく、伊佐と雪で解決してしまったり、事件そのものに立ち会えなかったりと。今回は妖しいマンションに住み込むことになるが一切の力を使ってはいけないと指示されて、やっぱり何も出来ない(笑)。袴田はいつまでたっても成長できなさそう。
ハートフルっていうのを前面に出してるせいか、どうしても玄太郎だのみになってる部分があることと、全体的にメリハリが足らない辺りが残念。今巻ではおそらくメインの3話目のMIKIは割と楽しめたけど、1話目と2話目はちょっと物足りなかった。せっかくヒメを出すなら、もっとヒメ中心な、よりファンタジックな世界の方がよかったな。
雰囲気はばっちり好みなんだけど、人に勧めるにはちょっと話の惹きこみが弱いかな。玄太郎ばかりではなく、伊佐や雪、ヒメの話を書いてくれることを期待しています。
伊佐と雪 ?たましいのゆくところ? (GA文庫 ゆ 1-4)
- 作者: 友谷蒼,三日月かける
- 出版社/メーカー: ソフトバンククリエイティブ
- 発売日: 2007/11/15
- メディア: 文庫
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