蘭堂家の人々 Goddess of the Earth

蘭堂家の人々
著:嬉野秋彦/イラスト:日向悠二
発行:スーパーダッシュ文庫集英社
ISBN:4086303205
評価:★★☆


ブラフマーニー・ヴィナターとの戦いで深く傷つき、眠りについたままのアテナ。だが、黒い“女神”たちはいよいよ真の目的のために活動を開始する。敵であるはずの『九未知会』から送られてきたデータによって、彼女たちの狙いを知った翔太たちは、絶望的な状況の中、最後の戦いへとおもむく。彼らを待つ最後の戦場とは──?
ついに完結、ファンタジック・アクションコメディ!

うーん、予想できなくはないし、今までの展開を考えたら当然のオチなんですが、納得しかねます。そういえば翔太の核が人類霊なんて設定とかすっかり忘れてて、人類が少なくなるほど強くなる設定は、「ランス」シリーズのアリオス・テオマン*1を思い出してしまいました。
で、これでシリーズ完結なんですが、うーん、とりあえず登場人物(特に味方が)多過ぎ。女神シリーズなんてヌーダとかサリーとか印象も薄いしむしろ居なくていいんじゃないかと。初期メンバーだったイリスも後半はほとんどストーリーに絡められないし。特に第3部については、どうも敵が派手な分、味方のウェイトがかなり少ないとそう思います。どうにも味方は傷ついたり消えたりしないと存在感を出せないというのはちょっとダメだなぁ。第1部、第2部はそこそこ面白かったけど、やっぱり第3部は蛇足な気がします。

*1:鬼畜王、戦国ランスに登場。勇者で、リミッター解除の条件が人類の人ロに比例している為、魔王を殺せる能力は人類が半分以上死亡しなければいけない。その為人類が多ければ多いほど勇者の能力は発揮されない。