イチゴ色禁区

イチゴ色禁区 1
著:神崎リン/イラスト:文倉十
発行:スニーカー文庫角川文庫
ISBN:4044725012
評価:★★


「正樹いくよっ!」……亜美、女の子がイクというのはどうかと思う−とか考えながら向かっているのは派遣先の神社。そう俺たちは神社仏閣を管理する”玉城一族”の血をひく由緒正しき神子なのだ。毎年お盆のこの時期、退魔仕事を果たすはずが、鳥居の先で待ち受けていたのは迷子の幼い女神!?しかも記憶喪失!?この夏からはじまる亜美と正樹の甘くてクールなイチゴミルクデスティニー!

イラストはまたまた文倉十なんで、口絵/イラストとかに不満は無いんですが…。
ロリ御三家を脅かすほどのポテンシャルを持ちながら、全ては変態一人称の文体がぶち壊してます。ギャグは寒いだけでテンポに合ってないし、主人公以外は誰が話してるんだかさっぱり分からない、話し自体もなんか締りが無いし、これなんてエロゲ?なんて書くとエロゲのライターに失礼だわ全く。読ませる文章の基本が出来てないって感じですね。
電撃の「世界は悪魔で満ちている!?」といい、今年の新人にはどこも割りと実験的にでもやらせてるんでしょうか。
それにしても手軽に読めそうなものとして買ったものがことごとく酷い出来…。素直に小川一水の新刊でも読むことにします。