ノルマルク戦記7

ノルマルク戦記 7
著:赤城毅/イラスト:小河原亮
発行:スーパーダッシュ文庫集英社
ISBN:4086303159
評価:★★★

ユリウス対ベルモンの決戦。
ユリウス側の戦力が足りなさ過ぎ。ギルゼンシュターン兄弟もすり潰してしまうし。5巻での決戦は実に上手く兵数の調整が出来てるなぁと思ったのに、そのまま全力で決戦に突入とは…。トイトニアへの外交戦とかでもう少し戦力分散させてほしかった。ページ数がないせいか、ちょっと急展開過ぎる。
まぁラストなんでバンバン登場人物が死んでいくのはよいとしてジュブカは正直いらないかなと思った。すでに一度やってるし。
ラストの展開はちょっとびっくりしたけど、まぁとりあえずきれいに終わってよかった。
けどやっぱり6〜7巻は関ヶ原〜大阪の陣の架空戦記モノをイメージさせるなぁ。

全体を通して戦記物として中々よかった。絶賛できないのはユリウスの優柔不断ぶり(出来ればベルモンを早めに見限って欲しかった)とギルゼンシュターン兄弟の異常な強さ。序盤は普通だったのに、ユリウスが旗揚げした頃から、二人で1部隊もの戦力に匹敵してしまうのはちょっとやり過ぎ。人間の「枠内」には収まってないと思う。

一度中断して仕切りなおしたシリーズでしたし、無事完結してよかったです。