涼宮ハルヒの憤慨

涼宮ハルヒの憤慨
著:谷川流/イラスト:いとうのいぢ
発行:角川スニーカー文庫角川書店
ISBN:4044292086
評価:★★☆


涼宮ハルヒが暇を持て余してたらそれこそ天地が逆になる騒ぎだろうが、むやみに目を輝かせてるのも困った状況ではある。それというのも生徒会長なるお方が、生徒会はSOS団の存在自体を認めないなどと言い出しやがったからで、意外な強敵の出現にやおら腕章を付け替えたハルヒ“編集長”の号令一下、俺たちSOS団の面々はなぜか文集の原稿執筆などという苦行の真っ最中なわけだ。天上天下唯我独占「涼宮ハルヒ」シリーズ第8弾!

「編集長★一直線!」と「ワンダリング・シャドウ」の中編2本。「編集長〜」の方は初っ端にネタばれされてしまうので、、生徒会との対立という点では全く盛り上がれなかった。今後生徒会が出てきてもインパクトがなくなってしまったな。キョンの小説が見所なんだと思うんだが、あれはミステリーなのか。最近「小市民」シリーズを読み始めて、こういう雰囲気のミステリーも少し読めるようになったが、ミヨキチが主人公に対し好意を持っていれば十分恋愛小説なんじゃないだろうか。
「ワンダリング〜」は、ハルヒが普通に犬好きでびっくり。てっきり人語を話したり、二足歩行するようなやつでないと歯牙にもかけないかと思ってたのに。ストーリー自体はうーん、テンション上がらないなぁ。また敵対組織が増えたようで、今一体いくつぐらいあるんだっけ。