惑星カレスの魔女

ライトノベルではないスペースオペラを読むのはすごい久しぶり。ラストの異次元生命体とのやり取りはちょっと分かりにくかったですが、こんなにも面白いとは予想外でした。中盤の三人*1のエージェントと船長との駆け引きはなかなか。
10歳のヒロインが主人公に求婚*2と、非常においしいシチュエーションなわけですが、主人公は後5〜6年したら考えようと最初に考えるだけ。一応信頼できるパートナー*3として扱ってはいるんですが、恋愛方面は皆無。まぁ、次女も主人公のことを1度も名前で呼ばす、終始船長としか呼ばないのでコチラも恋愛感情が見えないんですけども。
ラストには7〜8歳の三女も船長との間に絆があるとかで割り込んでくるんですが、それだけ。うーん、もったいなさすぎる。その割りに14〜5歳の長女にはあと2年ぐらいしたら結婚できるなと、結構ロリコンぽい発言をしたりと。
船長が次女の婚約宣言(?)に拒否感を持ってないところを見ると、「夏への扉」でもそうですが、アメリカでは元カノにこっぴどくふられると、ロリに転んでもいいという暗黙の了解でもあるんですかね?

惑星カレスの魔女 (創元SF文庫)

惑星カレスの魔女 (創元SF文庫)

*1:三人とも所属勢力が違う

*2:未来予知により面倒を起こさないために惑星カレスの人間と結婚させなければならないというカレス人の総意でもある

*3:次女はテレポート能力を持ち、海賊や謎の生命体から逃げるのに宇宙船ごとテレポートさせることができる