神様のおきにいり4 ねこまたの巻

神様のおきにいり 4
著:内山靖二郎/イラスト:真田茸人
発行:MF文庫J(メディアファクトリー)
ISBN:9784840118255
評価:★★★★

3巻で小さくなっていた珠枝を元に戻そうとする話。
えー、タイトルがねこまたとなってますが、ほんの一瞬しか出てきません。また珠枝は確かにねこみみをつけますがこれも一瞬。看板に偽りあり、JAROだ、JAROに連絡を。
3巻ではかなりシリアス寄りになりましたが、いつもの町に戻って、相変わらずぽわぽわと愛らしい雰囲気です。珠枝の気持ちが掴み切れない智宏も相変わらず。今回はラブコメ分は薄めなため、人間キャラはあまり登場せず。
そしてマヤたん再登場万歳。愛くるしい姿と口調で前半のおいしいところを全部持っていってしまいます。強いし、可愛いし、珠枝の相手も出来るし、人間の相手も出来るしとほぼ無敵キャラな分、結構使い方が難しいキャラですね。
後半は新キャラのオオヒロがヒロイン?今回は敵役として登場してますが、後書きによるとレギュラーキャラになりそうですし、尾羽の影響とかコヒロとの関係とか今後の展開が楽しみです。
騒動の中心なはずのマロニャーの出番はあんまり。マロニャー自身は人間化しただけでねこまたではないんですね。
引っかかったのは前半の日常パートと後半のシリアスパートの繋がりが今ひとつかなと。この辺は2巻の方が良かったんじゃないかなと感じます。
それにしても1巻が出たのが2006/6で、もう4巻。この筆の速さはライトノベルでは強力な武器ですね。折込の扱いを見るとまだまだなのかもしれませんが、ぜひMF文庫Jの看板となれるよう応援しています。