最近の<a class="okeyword" href="g:book:keyword:ライトノベル">ライトノベル</a>がいまいち楽しめない
ということで、ここ2年ほどいまいちライトノベルが面白くないなと感じているわけなんですが、ライトノベル「超」入門を読んで、なんとなく答えが見つかった気がします。
- 終わらない話をいつまでも読まされ続ける
そして終わらない。いつまでも変わらない話が続くだけ。やっぱりその作家がどう話を落とすかを見たいわけなんですよ。売れない場合は打ち切り的落ちさえ付かずにそのまま次のシリーズに。結末のないストーリーを面白いと思えるわけもなく、大抵のものはつまらないと。 - 新人の1作目からシリーズ化
特に最近は電撃文庫だけでなく、他のライトノベルレーベルも新人の一作目からシリーズ化させてますよね。そのため、1巻目の印象がすごく悪い。続巻に引っ張ろうとする伏線が見え隠れして(いや、隠せてもいないのがほとんど)余計なものが見えすぎます。最近では「お留守バンシー」とか。あれ、1冊読みきりだとしたら、相当無駄があるようにおもえてなりません。(以前浅木原書店さんのアンケートで書きましたが、全体のボリュームに対してストーリーに関わる部分の占める割合がすごく少なく思えてチープと表現しました。)
割と気に入ったのは「狼と香辛料」。続きが出るようですが、1巻だけでも十分楽しめます。
- 作家のスタイルが見えない
まあ、これは極めて私的なものですが、自分にとって作家を気に入るというのは、その作家のスタイル(ストーリーの構成、キャラ、演出、言葉の選びから段の構成など、一番大きいのはタイトルのセンスからも知れませんが)を気に入ることと同義です。これが気に入らないとどうにも文章が読めません。たとえば、奈須きのこ作品(月姫、空の境界、Fate)が面白いのは分かるんですが、どうにもカタカナとひらがなの使い方のセンスが自分とは真逆のため、いずれも途中で挫折してます。作家のスタイルを理解するには3〜4作品も読めば分かるんですが、今のライトノベル作家は冊数はそれなりに出てても、1,2シリーズぐらいしか出していないので、あまり気に入ることがないです。また、ライトノベルとして平易な文章を求められることもあってか作家のアクみたいなものを感じることもほとんどないです。
現状、ライトノベル作家で秋山瑞人(「ミナミノミナミノ」は好きではないですが)、長谷敏司、佐藤ケイぐらいでしょうか。
期待しているのは、「カレとカノジョと召喚魔法」を無事終えた上月司(2作目次第ですが)や、アクのつよい片山憲太郎(「電波的な彼女」と「紅」は同じシリーズだと思ってます)辺り。まあ桜庭一樹とか有川浩とか日日日とか積読状態なんですけども。