エルリック・サーガ復刊

「エルリック・サーガ」復刊(刊行予定→2006年3月の新刊)Something Orangeのべるのぶろぐ経由)

かつて洋物ファンタジーとして指輪物語についで有名だった(であろう)マイケル・ムアコックのエターナルチャンピオンシリーズのひとつ、「エルリック・サーガ」が復刊するようです。
自分が中高生の頃、「Tactics」(TRPGやボードシミュレーションゲームの専門誌、後のRPGマガジン、今の月刊Gameぎゃざ)で紹介されてたのを機に読み始め、その退廃的な雰囲気に結構はまりました。天野喜孝のイラストもまさにピッタリだったし。
エターナルチャンピオンシリーズは日本では「紅衣の公子コルム」(全6巻)、「エレコーゼ・サーガ」(全3巻)、「エルリック・サーガ」(全8巻)(以上、ハヤカワ文庫SF)、「ルーンの杖秘録」(全4巻)、「ブラス城年代記」(全3巻)(以上、創元推理文庫SF)で翻訳されているものは全てだと思いますが、今もきちんと全巻本棚の最上段に収まっています。
大学時代に自分が編集した回のサークル会報で誰かが「エルリック・サーガ」について書いてくれたけど、古典と書かれててちょっとショックを受けたことを思い出します。まぁすでにその時初期シリーズの6冊は絶版だったんですが。
発表タイトルに見覚えがないものがあると思ったら既刊の8巻を4巻に合本し、さらに3巻新刊を出す予定らしいです。うーん、けど1巻に「真珠の砦」を合わせるか?「メルニボネの皇子」は新訳らしいのでなんとかなるのか?結構作風が違ってたと思うんですが。
イラストが天野で当時の雰囲気が出てれば買い、そうでなければ新刊のみ購入ですね。

しかし、、こういうチャンスで新刊が出る可能性があるとは思っていませんでした。創元推理文庫SFで出てた「ダーコーヴァ年代記」も復刊してほしいなぁ。ちょうどゲームブック全盛の時代に出版されたんですが、時代が早すぎたからなぁ。アメリカでは確か50冊以上出版されているらしんですが、日本語訳は22冊までしか出ませんでしたし。フェミニズム文学末期の作品ですが、冒険あり、ラブロマンスあり、エロあり、超能力ありで今のオタクには結構受けると思うんですけどねぇ。特に「ストームクイーン」がお勧めですね。周囲によって実の妹と結婚させられる話というのは他に読んだことがないですし。こっちも復刊して新刊出てくれないかなぁ。