イコノクラスト！ 3

著者:榊一郎／イラスト:kyo 発行:MF文庫J（メディアファクトリー） ISBN:484011286X 評価:★★

異世界に救世主として召喚された高校生・省吾は巨大兵器イコノクラストの「御者」として「代行者」をなんとか倒し続ける。周りの期待に応えるべく戦闘訓練に明け暮れる省吾。しかし救うべき民衆をも巻き込んだ前回の凄絶な戦いは、彼の心と体を想像以上にむしばんでいた。そして四体目の「代行者」の出現で新たな局面を迎える。省吾とともに異世界へと来てしまった従妹の花梨やメリニたち五人の姫巫女の想いが錯綜する中、省吾の異変を察知した秘密結社「レネゲイド」は恐ろしい行動に出るのだった。

えっと結局、花梨はバーガディッシュ少尉のごとくチキンブロスになるということですかね(戦闘妖精・雪風＜改＞*1、8章スーパーフェニックス参照）。まぁ、助けるんでしょうが、ライトノベルでこれをやったらそれはそれでスゴイかも。
花梨の退場に応じてか、メリニ以外の姫巫女のプッシュがありますが、結局ペルテアぐらいしか頭に残ってないんですが。５人もいる意味あるんだろうかと。
もともと主人公の省吾は、どっか生徒数１桁の分校の出身ですかというくらい現代高校生としては純朴すぎるんで、あまりついて行けないという面はあるんですが、レネゲイドも世界の危機に際して、召喚した人間の善意と正義感だけに頼るというのはずいぶん温すぎでは。人質なんかとるより、攻撃性の増すドラッグでも打ってやれば簡単に済んでしまいそうな。おまけに心理描写過多なせいか、グロなシーンとかあっても、話に重みを感じなくて。
ということで全般的に評価は低めに。

*1:ISBN:4150306923