殿がくる! 〜京都は燃えているか〜


著者:福田政雄/イラスト:相楽ヒロカズ
発行:スーパーダッシュ文庫集英社
ISBN:4086302136
評価:★★★★

大将軍・織田信長公が現代に再びタイムスリップして、幾月か過ぎた。新一郎や理緒との同居生活に、すっかりなじんだ殿&蘭丸だったが、自宅周辺に不穏な動きが! 城(というか部屋)を空けてしばらく様子を見るため、新一郎たちの修学旅行に同行することを決めた殿だったが、京都で彼らを待っていたのは、激しい『信長排斥運動』と──『殺人事件』だった!!
痛快無比の殿アクションin秋の京都!

はっきりいって全然期待していなかった2巻だったが、予想以上に良いものに仕上がっていた。あとがきで触れられている通り、京都を舞台にした意味は確かにあったと思う(太秦は蛇足な感じもしたが)。今作では新一郎もよくキャラが動いていたと思うが、委員長はちょっと動きが弱いなあと。ややネタばれだが、明智左馬之助の話がでてくるのだが、この人の名前光春よりも秀満の方がメジャーなんじゃないかなぁと(確か明智光秀の娘と結婚して秀満に改名したはず)。今回のネタは1巻よりもスケールが大きいとおもうのだが、次巻以降のネタがスケールダウンしないよう、願うばかり。
説明文に突っ込みを。日本史では将軍と言えば征夷大将軍を言うのだが、信長は受けてないぞ。
あと、背表紙のタイトル。もう少しフォントをどうにかできないものか。ちょっと弱弱しい。