名犬ミケは左きき


著者:阪本良太/イラスト:来栖達也
発行:スーパーダッシュ文庫集英社
ISBN:4086302004
評価:★★


学校の帰り道、洋輔は段ボールに入っている、犬耳少女・ミケを発見する。彼女曰く、野良犬生活にも飽きてきたので洋輔に飼い主になって欲しいとのこと。だが、どう見ても人間にしか見えないミケを飼えるはずもないと断ろうとする洋輔。しかし彼以外の人間には、ミケが子犬に見えるらしい。ヘンなのは洋輔なのか、それともミケなのか。うやむやの内に、洋輔とミケの生活はスタートした……。

一応萌え系なんだろうか。ミケのキャラクターで突っ走るのかと思いきや、半端なストーリーで全然伏線が生きていない。設定自体は悪くないんだが、キャラが空回りするだけで全く動いてない。非常に勿体無い。ところで左ききって話、本編に出てきてたかな。全く覚えなし。

同じテーマを扱った作品では、週刊少年チャンピオン連載の「ロボこみ」がある。こちらは主人公以外がほぼ人外ともっと極端であるが。登場するキャラがいわゆるギャルゲーのテンプレート的なものばかり。その定型的イメージが掴めるなら、結構面白いのでオススメ。