現在位置をメールで通知って最適解なのかい?

「太郎くん、○○駅入場」 改札機・パスモ端末で親にメール(フジサンケイ ビジネスアイ)

保護者は自宅や職場、外出先で子供の安否を確認すると同時に、メールの有無などにより異常に早く気づくことができる。

記事を読んだ瞬間にこの記事を思い出した。
RFID児童登下校管理システムのクオリティは安心安全ソリューションってレベルか(高木浩光@自宅の日記)

メールが届くことで「安心」するシステム。子供の身に何かあったときはメールが届かないことで知らせるというシステム。よって、システムトラブルが起きると、「子供に何かあったのか」と保護者からの電話が殺到する。そういうシステムデザイン。

こういうトラブルが何度か起きれば、保護者は「メールが来ないのはまたシステムトラブルなんだろうな」と思うようになり、「安全対策システム」としての意味を成さなくなる。(なんてことは、はじめから予想されたことだろう。)

インターネットでメール通知なんて仕組み上、即時に受信することも、ましてや確実に届くことすら保証されていないってのは常識じゃないんですかね。
ビジネスマナーとして緊急度の高い案件はメールだけではなく、必ず電話で連絡をとかって習うと思うんですけども(こちらには相手が常にメールをチェックできる状態でないことを考慮するということも含まれているんですけど)。
サービスとしてメール通知みたいなPUSH型のオプションを提供するのはいいけども、無駄にトラフィックを増やさなくても、宅配便の配達状況みたいに、サーバでIDを入力すれば過去の位置情報の履歴が確認できるようなPULL型のモデルにしたほうが確実な情報が得られるんじゃないかな。