電力線アダプターは果たして買いか?

【速報】話題の電力線通信アダプターの実力を検証!:ITpro
WBCとかで理論値で最高190Mbpsとか聞いていましたが、上記の記事によれは、最高の条件でも30Mbps。更に携帯等の充電器などにより10Mbpsぐらいまで通信速度が低下する可能性があるとのこと。20000円でコレではちょっと待った方が良い。
ウチではPCは2階の自室で使用していますが、Bフレッツが1階にしか引き込めなかったため、2点は直線で約20m離れています。ここをPLCでどうにかできればと考えていましたが、この通信速度では問題外ですね。
一昨日たまたま立ち寄ったカメラ量販店でcoregaMIMO仕様の無線LAN(CG-WLBARGMH、子機カード付き)を13800円で購入してしまった*1のでMIMOの実際の能力を調べてみました。
以下は各環境で183MByteのファイルをWindows上でコピーするのにかかった時間です。

通信経路 転送時間 通信の実効速度(Mbps)
有線LAN(100BASE-X) 0:30 48.8
IEEE802.11g(Aterm WR7800) 4:40 5.2
IEEE802.11g(CG-WLBARGMH) 1:10 20.9

ということでMIMO対応により2倍に、また電波の出力強化のおかげで2倍に、ということできれいに従来の4倍になっています。また、電波強度が100%になる距離であれば、実行速度は有線LAN(100BASE-X)と同等の50Mbpsぐらいの実行速度が出ます。
最新機種のドラフト版IEEE802.11n対応のものはもう少し最大通信速度が高いのでより速度が出ると思われます。
20000円出して不安定なものを買うより、MIMO対応の無線LANを導入する方が効果的かなとおもいますが。
PLCの暗号化の設定は簡単といってますが、無線LANでもバッファローのAOSSとかなら手間は変わりません。
せめて来年3月ぐらいに出るらしいノイズフィルタリング機能の付いたものまで待った方がよいと思います。

*1:なんでも広告での価格を間違ったせいとのこと。通常はどこの店でも23800円します。その店でも親機のみでは18800円でした(w