<a class="okeyword" href="g:book:keyword:ライトノベル">ライトノベル</a>の定義って?(<a href="http://moe.livedoor.biz/">貧乏だけど心は萌え</a>より)

ライトノベルの定義って?」より、自分が思うにライトノベルの方向性というのはハリウッド映画と一致するのではないかと思うんですよ。大衆向け文化の極みというかエンターテインメント性重視なところとか。たとえば以下のような特徴でしょうか。

  1. 平易な文章
     老若男女さまざまな人が楽しむには、あまり難解な言い回しは不必要。かっこつけたレトリックにも、気づいてくれない読者が大半です。但し、作品に雰囲気を出すために、テクニカルタームなどを用いるのはOK。むしろ、読ませるリズムが大切かと。
  2. ジャンルは基本的に何でも有り。
     その時々の流行はありますが、人の好みは多種多様。読者を増やすには、積極的にジャンルを広げていく必要すらあると思います。
  3. ストーリーは王道で
     奇想天外な話では読者はついていけません。最後に主人公が覚醒して、ラスボスを超能力で倒すといったありきたりなラストなストーリーでも、キャラや世界観にこだわって起承転結をはっきり書いていればそれなりに面白い作品になります。雑誌連載を1つにまとめたようなものは話の盛り上がりを意識しないと、ただダラダラとしたつまらない話になりがちです。
  4. 低価格路線
     短いものになると2時間もあれば読み終わってしまうもの。割に合う価格というのも決まってきます。現在の\500〜\800ぐらいは妥当かと。躊躇せずに手にとってもらえる価格という面もあり。
  5. 燃え or 萌え?
     「燃え」を扱ったものは昔からありますが、かっこよくアクションシーンなどを書くには相当なセンスが要求されます。そのため「燃え」で面白いものは少ないです。一方「萌え」は最近多用されていますが、単なる記号として使い捨てられがち。キャラの魅力を上手くストーリーに組み込めた作品はやはり少ないです。

映画にたとえると、1〜4はまさにハリウッド的。5はガンアクションやSFXと、美人有名女優の起用というところでしょうか。有名女優を起用して出番を増やしても、演技がド下手なら、間違いなくその映画はつまらないでしょう。

まさに自分がライトノベルを評価するにあたってのポイントは、読書に費やした時間分楽しめたかという一点です。
ライトノベルとは、ジャンルというよりも、作品の方向性を示す程度のものなのかなと思います。