まぶらほ〜もっとメイドの巻
著者:築地俊彦/イラスト:駒都え〜じ 発行:富士見ファンタジア文庫(富士見書房) ISBN:4829116501 評価:★★★☆ |
「この服装に見覚えありませんか?」
何者かによって誘拐された式森和樹。その前に現れた女がまとっていたのは、濃紺のメイド服だった――。
和樹を狙って、ふたたび動き始めた秘密結社MMM。夕菜たちは、イギリスへと連れ去られてしまった和樹救出のため、メイド部隊へと潜入する。
だが、時を同じくして現れたのは、和樹を御主人様と慕うリーラ、そしてあの第五装甲猟兵侍女中隊だった!
ついに戦場で再開した夕菜とリーラ。その戦いは、イギリス、そして東京を地獄の戦場へと変えてゆく!!
マジカル・ラブコメ特別編、待望の第二弾。メイドたちの戦いは、まだ終わらない――!
以前出た、「まぶらほ〜メイドの巻」の続編。最近の夕菜の暴れっぷりに自分の愛想が尽きたためか、本作は非常に楽しく読めた。しかし、夕菜をかばいつづける和樹がどうしても納得できなくて、ものすごく違和感を感じてしまうのだけれども、これは既刊で和樹が夕菜をどうして好きになったのが描かれていないことが原因だろうか。その辺の感情が伝わってこないので。ちなみにまぶらほのヒロインでは凛がお気に入り。出番は少ないですが。
サブタイトルから、元ネタとなった戦争映画は、「鷲は舞いおりた」*1、「地獄の黙示録」*2、「ナバロンの要塞」*3、「大脱走」*4で間違いないかと。それなりに元ネタを生かしてあるので、読みながらニヤリと。け舞台が東京となったことで戦闘のスケールが小さくなってしまったのが残念。なかなか、近距離(素手は除く)〜中距離の戦闘アクションが上手いと思ったり。なんでも前作はIFCON*5で受賞したそうな。なんか中途半端に終わっているので、続巻希望。
*1:ASIN:B00005HXOQ 原題:The Eagle has Landed 1976年:英・米 監督:ジョン・スタージェス
*2:ASIN:B000067JXX 原題:APOCALYPSE NOW 1979年:米 監督:フランシス・コッポラ
*3:ASIN:B00024Z5CC 原題:THE GUNS OF NAVARONE 1961年:米 監督:J・リー・トンプソン
*4:ASIN:B00024Z58G 原題:THE GREAT ESCAPE 1963年:米 監督:ジョン・スタージェス