帰宅部!GO HOME -決戦は日曜日-


著者:川嶋一洋/イラスト:久坂宗次
発行:スーパーダッシュ文庫集英社
ISBN:4086301539
評価:★★★☆


不幸が毎日のように付きまとう水無瀬遠流は、高校の入学式の朝も変わらない。細い路地を暴走する通学バス。その絶体絶命のピンチを救ったのは同じ制服を着た小柄な少女・あかね。彼女に何気なく「帰宅部希望」と言ったのが運の尽き。遠流の通う朱雀館高校には実際に”帰宅部”が存在していたのだ。しかも、あかねが帰宅部部長だと判明し、活動内容のとんでもなさが明らかになってゆく!

まずはM系小説部さんの「ウラダッシュ」に紹介されていた本シリーズの1作目を購入してみた。

文章は読みやすいし、ストーリーも王道だが、読後にあまり残らないというの典型的なライトノベルといった感じ。
帰宅部の基本設定は、班士、班規、巡回など新撰組だろうか。あかねが近藤で、紅美が土方っぽい。
主人公自身がトラブルメーカーというのは割と少ないかも。アクションシーンも分かりやすく描かれているが、紅美が使うシャフトというのがちょっとイメージが湧かない。振り回し方は剣っぽいのだが、紅美の正体を考えると、ただの棒なのか。
敵対する悪役側もちゃんと描かれているは好印象。キャラクター紹介のイラストを読後に見たら弥太郎、京子のイメージが全然違った。もっとエリート系かなと思ったが、かなり安っぽい感じ。話の核となる謎があるが、臥せらせすぎてて(というか何かとしか描かれてないので)、シリーズとしての流れには魅力を感じることはできなかった。
1巻なので、キャラの顔見せ的な部分が多いが、割と楽しめたので続巻を明日買ってこようと思う。